2007年09月16日
ステッチングマシンを作る その8 各部の詳細

image:こんな具合に動きます
では、縦横君の使い方であるが、まずカメラ底部にマウントプレートを装着する。市販のクイックリリースシューとほぼ同じような形状となっているが、D200専用と言うことで過度な強度を持たせることはせず、軽量に薄く仕上げた。また、D200底部のゴムプレートの凹凸まで再現している。これは可能な限り密着させるための処理で、ぐらつきを排除すると共に、マウントプレートがカメラを傷つける事を防止した。結果、マウントプレートが取れなくなってしまうほど、ピッタリと張り付いてしまうので左下のように空気を取り入れる小さな切り欠きを設けた。
カメラをマウントベースにスライドさせて取り付ける。カメラ固定ノブを締め込むと固定プレートがマウントプレート上部の斜面をくわえ込み押しつける。マウントプレートのアリガタの構造はアルカスイス規格のクイックシューと同様の形状を採用しているが、事前の調査が足りなかったせいで残念ながらアルカスイス規格のクイックシューに固定させることはできない。寸法が1mmほど小さいのだ。しかし、マウントベースにはまだ加工できる肉厚が残っているので、よほどの必要性を感じたらマウントプレートの作り直しをしてもかまわないと思っている。
わかりやすいようにカメラ固定ノブを取り外している。横位置の時はこのように、Hアームが水平になっており、側面に刻まれたアリミゾをアングル固定ノブが押さえつける。ここで改めて、アリミゾ、アリガタの説明をする。アリミゾは60°あるいは45°の角度を逆三角のように側面部分につけることでレールとして機能する。アリガタはこのレールの中に差し込まれる部品にアリミゾと同形状の側面を持たせたもであり、レールからはずれることなくスムーズに動かすことができる。また斜面であることから、例えば真横方から力を加えた場合、下方向へ押しつける働きも期待できる。つまり、多少クリアランスがあったとしても、締め付けたときに精度を出しやすい構造と言える。さらに、レール形状のものだけではなく、クランプする部品にもこの作用は有用である。この縦横君でもいろんな部分でこのアリミゾ、アリガタの構造を採っており、Hアームをアングル固定ノブおよびそのプレートが真横から締め付けた際、同時に下方向へ押さえつける力も働くため結果、マウントベースと基台ががっちりと固定される。
縦位置にした状態。サイドガードが基台上にピッタリと乗っかっているのが分かるだろうか。側面にはやはりアリミゾを刻んでいる。この状態でアングル固定ノブを締め込めば、横方向、下方向へ力が働きがっちりと固定される。
基台に設けられたリブ部分。これが、アングル固定ノブの締め付ける力を受け止めている。当然、Hアーム、サイドガード共にこのリブに接する部分が設けられており、締め付けの力を逃がさない構造になっている。
変し〜ん!アングルが変わる途中の状態。スリッパーはサイドガードに可動するように取り付けてあり、基台のアリミゾを滑っていく。縦位置時、横位置時は安定した状態を保っているが、アングル変換中の安定性を求めた結果このような構造とした。カメラの重量をHアームとスリッパーがしっかり受け止めているので安心感がある。また、動きもスムーズであり、ガタついたり引っかかったりもしない。途中いくつかの試作ではスムーズな動きを得ることができなかった。原因は主にカメラの重量がスリッパーに掛かったときに、スリッパー自体がレールの中で起きあがろうとする動きとなってしまい、構造的ブレーキとなってしまったためだ。スリッパーの形状をソリ、あるいはスキー板のように縦方向の摩擦を横方向へ逃がす形と寸法にしたことで解決することができた。また、スムーズな動きのためにはHアームの精度も重要で、組み立て式ではついにスムーズな動きを得ることはできなかった。1パーツにしたことでシャフトの通る穴の精度が上がったことと、固定のための力を掛けても狂いが出ずにスムーズさは常に安定している。また、軽量化のために大穴を開けたり、肉を盗むことも可能になった。投稿者 天一郎 : 2007年09月16日 11:28
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