2007年11月05日
ステッチングマシンを作る その13 縦横君をスイングさせる

image:スイングシステム
NIKON PB-4のリア部分を作り替えたことで、縦横君を昇降させることができた。次はいよいよ、スイングさせる仕組みを製作する。前回の報告時にはすでに出来上がっている写真を載せた。昇降する部分の天面が丸い造形となっているのがそれだ。またも思いつきで各部に名前を付けてみた。昇降する部分はエレベーター。上の写真の角度だと構造がよく分かると思う。エレベーターの天面にはこのように中央の馬鹿穴を中心とした同心円状にレールが形成されている。回転テーブルのウラ面にはこのレールがピッタリ合わさるように加工を施した。回転させるときの摺道抵抗を少なくしつつ、正確な円軌道を描いて回転するための工夫だ。そして回転テーブルを固定するために、インナーローターが回転テーブル中央の穴にすっぽり入る。写真では見にくいが、インナーローターにはエレベーターと噛み合うように突起を付けている。つまり、エレベーターとインナーローターは回転テーブル固定ボルトによって、がっちりと勘合し、回転テーブルが抜けないようになっている。この3つの部品を組み立てると、左のようになる。
で、めでたくスムーズにスイングする事を確認(喜)。簡単にできたように書きましたが、本当はすごく大変でした。何が一番大変かというと、フライス盤で丸い形状の部品を作ること。本来インナーローターのような部品や回転テーブルとエレベーターに切削したレールなどは旋盤で作るべきなんだと思います。それを「ロータリーテーブル」という特殊な回転するバイスで、作ろうとしたもんだから、なかなか精度が出ません。「ロータリーテーブル」自体の剛性や精度が出ていないと、加工した部品が微妙に狂ってしまうのです。フライス盤による加工は、機械の精度以上のものはできないのだと確信しました。次に、回転テーブルにテーブル固定ノブを取り付けて、しっかりと固定されることを確認。このテーブル固定ノブは回転テーブルを貫通し、インナーローターの側面に食い込み固定する働きをします。
いよいよ、回転テーブルに縦横君を取り付けます。この二つの部品は、アリミゾによってスムーズにスライドするようになっていますが、縦横君のカメラ固定ノブの取り付けスペースや、回転テーブル上で縦横君を固定するためのレールを備えるために複雑な形状にせざるを得なくなってしまった。ガタもなく、スムーズな動きができるようなアリミゾ加工は図面通りに作ればOKかというと、それでは全く駄目で、先に縦横君を加工してそれをあてがいながら、回転テーブルを少しずつ切削加工している。もっとも、こんな複雑な形状にする必要があったのかは疑問ですが…。
はい、こんな感じでスイングとシフトするシステムが完成しました。もちろん昇降します。
一応、これで、ステッチングマシンの主要な部分はできました。ちなみに写真のGITZOの雲台をのぞいた状態でちょうど2kg。新しく作った部品はほとんどがアルミとジュラルミンなので、まあ軽量にできたのではないだろうか?(重いですか?)もう少し肉を盗むこともできそうだが、強度のこともあるので、しばらく様子を見ることにする。さあ、いよいよ撮影!んが、しかし、厄介なものが残っています。それは、蛇腹…。
投稿者 天一郎 : 2007年11月05日 02:57
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コメント
ご無沙汰しております。
しばらくの間にこんなスゴいことになっているとは...驚きです!
1DsMk3のサンプルで、EFの底と135の限界を見てしまった今、ステッチはますます魅力的になってきました。
ほんとこのオンリーワンシステムの行く末が楽しみです!応援させてください!
そして、完成に近づいた(?)現物を見て、欲しくなってしまいました。
投稿者 WongTang : 2007年11月16日 00:31
WongTangさん、いつもありがとうございます。
現物を見るとガッカリされるかもしれません。
やはり、高い精度を求めていくと素人工作での限界を感じます。
その上、撮影の技術や感性をまず磨かなければならない段階なので、
満足できる写真が撮れるまでには長い道のりが待っています。
投稿者 天一郎 : 2007年11月19日 02:24



